IKS / grove
茨城県つくば市, 日本
- 場所
- 茨城県つくば市, 日本
- 年
- 2013
筑波山の麓、田園風景が続く畑の中に、カフェを営む夫婦のための店舗併用住宅を計画。
敷地は元々クライアントの父が営む植林畑であった。
周囲には大きな建物もなく、求められた容積は周辺環境や近隣住宅に対し大きすぎる違和感を感じていた。
そこで、周辺との調和について考える中で、点在する農業用ビニルハウスに着目し、住宅・店舗・厨房を3つに分解した上で、ビニルハウスと同じ三角屋根とし、それらのスケールに近づき、元々あったかのような佇まいになってくれると感じた。
カフェ内部は、木造の柱をランダムに配置し、以前あった植林畑の痕跡を抽象的に現している。
初めて現地を訪れた際に見た父親の植林畑の記憶を継承し、木陰で食事をする気持ち良さを内部でも体感してもらいたいという意味を込めている。
その間を縫うように小屋のようなスペースを3ヶ所設け、その上には2階席がああり、お客様は行く度に新鮮な景色を楽しめることとなる。
ここの土地に馴染み、そして以前の足跡を尊重した建築となっている。
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