世田谷の浮居

東京都世田谷区, Japan
Fotografia © 中山保寛
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Fotografia © 中山保寛
Fotografia © 中山保寛
Fotografia © 中山保寛
Fotografia © 中山保寛
Fotografia © 蘆田暢人建築設計事務所
Architects
蘆田暢人建築設計事務所
Localització
東京都世田谷区, 東京都世田谷区, Japan
Any
2021
Equip
建築:蘆田暢人建築設計事務所 担当:蘆田暢人、王兪驊, デジタルデザイン:Studio Super Surface 高橋祐亮, 構造:村田龍馬設計所 担当:村田龍馬
施工
栄港建設
不動産マネジメント
創造系不動産

我々は気候変動の時代に生きているのかもしれない。日常化する災害。世田谷の水害の記憶は新しく、それは高度に近代化され、治水システムが完全に確立されたと思われていた東京ですら、水害から逃れ得るものではないという事実を我々に突きつけている。
水害の被害を受けた敷地に計画されたこの住宅では、道路レベルからFLを1m程度上げ、可能な限り建物の接地面積を減らし、居住スペースを地面から浮かせた。
2階の床までをRCでつくり、その上に部分的にラーメンフレームを取り入れた木造の架構を載せた構造体とした。住居の中心に、穴を穿つようにあけた地下1階から3階まで4層分続く階段は、各階すべて異なる支持方法と素材でできている。階段も含めた床が角度と素材を変え、重層化して住居に垂直の奥行きを与えている。シンプルな平面構成に複雑なヴォイドの構成が重なる。その複雑な空間をクライアントと共有するツールとして、スタディの初期からUNREAL ENGINEを使用し、空間構成を検討した。スケッチ・模型・ドローイング・VRとさまざまなツールを使うことで、チームおよびクライアント、施工者とのスムーズな連携が可能になるとともに、さまざまな角度からスタディを照射することができたと考えている。デジタルデザインは、設計事務所と別組織で立ち上げたStudio Super Surfaceで担当している。
気候変動時代、そしてコロナ禍における都市住宅のプロトタイプを模索すべく取り組んだプロジェクトである。
敷地面積:89.11㎡
建築面積:43.84㎡
延床面積:134.85㎡
規模・構造:RC造+木造(一部木造ラーメン)地下1階 地上 3階建て

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