現代美術館の家
福井, 日本
- 建築家
- F.A.D.S
- 年
- 2014
美術館のような住宅
美術館のような住宅を建てたい。」という、絵画鑑賞と絵を描く事が趣味の建築主のための住宅です。それぞれの空間に飾られた所蔵作品を見て行くと、まるで美術館の展示室のように住宅を一筆書きで巡ることができます。外部からの視線を遮りたいという建築主の要望を満たしながら、風や光が抜け、シークエンスと重層性のある空間構成になっています。
大小さまざまな大きさのロの字型ヴォリュームを組み合わせることで、全体ができていますが、空間が全てひと繋がりになるような、できるだけシームレスな構成を目指しました。多雪地に建っているため、積雪への考慮から、風の影響によって雪が積もりにくいとされている、パラペットの無い平らな屋根を採用しています。
北庭と南庭:自然通風を促進するためのふたつの庭
自然通風を促進するために、南に位置した暖まり易い南庭と、北側にある冷たい庭(北庭)という、温度差の生じるふたつの庭を設けました。これにより、中間期には風が北庭から入り、ひとつながりになったリビング、キッチン、エントランス・ギャラリーを通って最後にアトリエから南庭へと吹き抜けて行くことで、空調の熱負荷を軽減しています。
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