大阪の家
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 大阪市, 日本
- 年
- 2008
敷地は都心部の超細分化された住宅密集地にある。東側は比較的広い道路に接するが、他の3方は隣家の壁が迫っている。この小さな敷地に、4人家族のための住宅とカメが棲むための屋根を計画した。
屋根の上の環境をつくるにあたって、厚みの必要な池と植樹部分にへこみを設けた。へこみに水を張って池とし、土を入れて木を植えるようになっている。このへこみは鉄の箱でできており、3階の室内の天井面においてはでっぱりとなって現れる。何の機能も持たない、ただのでっぱりである。この建物では、屋根の自然環境を室内に取り入れることは重要でなく、環境の裏側が住人の生活に突如立ち現れ、何がしかの作用を与えることが重要であった。