ALG 建築照明計画株式会社

<新しい美術館の照明デザイン>　

台湾・苗栗（ミャオリー）にある客家文化発展中心は台湾に暮らす漢民族・客家をテーマとした文化施設である。敷地は客家の歴史や文化に関する展示・研究を行う博物館施設、水と緑地からなる広い外構を含む体験学習エリアの二つからなる。地形の原型を利用する設計コンセプトに基づき、博物館・公園・宿舎区が設置されている。広場及び周辺歩道では動線を繋いで風や水などの自然資源を取り入れた整備により、新しい景観の創造が行われた。展示室内部はグリッド構造を利用。また、展示室を空中に浮かす配置によって地形の緩やかな傾斜が交差され、客家建築の中で重要な役割を持つ“中庭”を表す内部広場を形成している。ALGは最新の技術を駆使し、省エネおよび本来博物館が必要とする光を層として捉えた照明計画を行った。館内のLED照明は、屋上に設置された太陽電池によりエネルギーが供給され、構造体に組み込まれたスポットライトシステムはそれぞれに必要な部分やオブジェを照射している。