太子町新庁舎 "太子の環" 人がつどう・まちをめぐる・太子がつながる
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 兵庫県, 日本
- 年
- 2015
聖徳太子ゆかりの斑鳩寺を擁する兵庫県太子町。「太子の環」は旧庁舎より西へ 500m 程に位置し、北側県道の機能的な軸と南側の旧西 国街道の文化的な軸に挟まれており、3 方向が道路に面している。これらの軸をつなぐように南北の軸線を配し、通り抜けのできる動 線から各々の機能へのアプローチを計画し、庁舎全体が緑でつながる公園のようなランドスケープに加え、周辺地域全体の回遊性へとつながるよう意図した。
新庁舎は、2 つの広場「交流広場・街道交流広場(防災広場)」と 3 つのゾーン「行政ゾーン・交流ゾーン・議会ゾーン」から構成し、 広場を囲い込むように分棟型の配置をとっている。これは「行政・ 住民・議会」がひとつの中心を介してお互いに向かい合い繋がりあう構成を意図している。分棟配置により生まれる余白や抜けは、建 築の内外に幾つものスケールを生み出し、居場所としての空間を創 り出す。公共空間の中に、心地のいい自分の居場所がありながら、 同じ空間に地域の人々の気配を感じることができるようなまちの拠 り所となることを目指した。