等々力の集合住宅
TOKYO, Japan
- Architetti
- 佐々木龍一/佐々木設計事務所
- Sede
- 世田谷区等々力, 158-0082 TOKYO, Japan
- Anno
- 2020
- Cliente
- NOBUMITSU OHASHI/SHUKOU KENSETSU CO LTD
- プロデュース
- 郷内秀峰/株式会社エスセナーリオ
都心で唯一の渓谷がある等々力渓谷の近くに16戸からなる賃貸の集合住宅である。周辺環境として等々力渓谷と何らかの呼応が出来るファサードの在り方が求められた。建物は幹線道路に面しており、道路から奥まったエントランスへ向かうアプローチが、谷を想起させる世界観へと引き込む空間となっている。基本的に、用いる形態は原始的に容易に認知できる正方形とし、開口部、谷を象ったくぼみ壁などに展開して、ひとつの世界観を街の人々、居住者が彷彿できるように計画した。開口部、窪み壁の溶融亜鉛メッキ板は、その日ごとの天候状況、コンスタントに通過する自動車、自転車、人々を映し出している。各住戸は、ワンルームから1ベッドルームタイプで、正方形に大きく象った開口部により空間のひろがりや光、風の入り方など配慮した計画となっている。西側の住戸からは、等々力渓谷が開口部を通して借景となっている。住戸は無駄をそぎ落としたシンプルなデザインと、多様で自由度の高い空間構成を組み合わせている。素材のコントラストによる表現とし、白色の壁とコンクリート打放しの構成としている。それぞれの住まい手により、リビング、ダイニング、ベッドルームを変化させることが出来る空間関係がある。また、居室内に部分的に囲まれた場を設けることで、ウォークインクローゼットやコンパクトなパソコンブースともなりえるような空間のきっかけを計画し、その壁にも正方形の開口を設け空間の広がりが持てるようにしている。ミニマリズムを基調に、素材と空間による遊び心を加えることで、モノに支配されない豊かさ、持たない生活の形を提案している。
AWARDS
WORLD ARCHITECTURE FESTIVAL AWARDS 2020-2021 CURRENTLY SHORTLISTED
THE PLAN AWARD 2021, SHORTLISTED
ICONIC AWARDS 2021 WINNER
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