Photo © Takumi Ota
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愛宕の集合住宅

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Lieu
東京都港区, Japon
Année
2015

都心の超高層マンションが立ち並ぶエリアにおける、狭小地の計画である。狭小であることと前面道路幅員が4mであることから高さ制限が周囲の敷地より厳しく、1フロア1戸6層分のエレベーターを備えた集合住宅が超高層マンションに埋もれるように建てられた。

狭小地においてエレベーターを設ける場合、共用部を最小化し住戸面積を最大化する方法として1階床レベルを道路レベルから半層上げる断面計画が有効である。エントランスからエレベーターまでの動線と階段を兼用することで、エレベーターまでの専用の動線を省くことができる。商業地域でのテナントペンシルビルなどでもよく見かける方法である。

また、このような断面計画とすることで地下階に窓を設けることもでき、道路面と1階床レベルに大きなレベル差ができることで、敬遠されがちな1階住戸の難点を払拭することができ、実際には「2階」として表示しても違和感のない住戸となる。さらには平面としては小さいながらもエントランスに1.5層分の天井高を与えることができ、共用空間に変化を作り出している。

このプロジェクトでは最終的に地下1階を事務所とし、地上階を住宅として各々のアプローチとなる動線を分けて計画した。

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