甲佐町営白旗団地 甲佐町営乙女団地
熊本県, Japan
- Architekten
- 工藤和美 + 堀場弘 / シーラカンス K&H
- Standort
- 熊本県, Japan
- Jahr
- 2019
熊本地震の発災直後は、被災者の多くが避難所での生活を余儀なくされ、現在でも応急仮設住宅やみなし仮設住宅など一時的な住まいでの生活が続いている。甲佐町はすまいを失った被災者のために、安全・安心に暮らすことができる環境づくりとして、町の中心部および白旗・乙女地区に復興拠点や災害公営住宅の整備を計画した。その中で我々は白旗・乙女地区の設計を行った。
乙女地区では既存樹木のケヤキ広場、白旗地区は住戸を中心とした共有の広場を設け、お互いの顔を合わせることができる住まいを提案、また、大きな庇や小さな庇により、内外が連続した空間や、各部屋が大きなワンルームのようにつながる空間は農家だけでなく、若い世代にとっても魅力的な空間になると考えた。高齢者や子育て世代など様々な生活スタイルに対応することを想定し、2住戸1棟型の住宅としている。
このような住宅が新たにつくり出されることによって、甲佐町の歴史と文化を継承していくとともに、地震の多いこの国で、災害公営住宅のひとつのありかたを未来へ提示する建築になることを願っている。
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