土田拓也／no.555 一級建築士事務所

築36年のマンションリノベーションによる「大型犬と過ごす夏の週末住宅」。
週末を「ストレスなく大らかに過ごす」を考える。
犬・水着・サンダルから室内に運び込まれる海の砂。
これらを気にせず、外と同じように過ごせるように、室内のカーペットを剥がし、土間が繋がる空間としている。
カーペーットを剥がした接着剤の跡をぼかすように、白い塗料をドロッピングした土足空間でもあり上履き空間でもある大らかな空間。
内部の家具や建具は、規格の木材で、大工が一人で製作できるものとし、施主自らがカスタマイズしやすいものとしている。
「大らか」とは、ここでは気を使わずに、周囲の環境を堪能することだと捉え、時間を忘れた豊かな週末を送ってもらえればと考えている。