中野の集合住宅
Back to Projects list- Location
- 東京都中野区, Japan
- Year
- 2015
間口6.8m奥行き18.5mの敷地における単身者用住戸7戸とオーナー住戸1戸の集合住宅の計画である。
敷地形状から全ての住戸を道路に面して配置することは不可能で、敷地の手前と奥に住戸を配置し、その間に共用部を設ける計画となった。奥の住戸については「窓先空地」と「敷地内通路」を設けなければならず、道路側のボリュームの1階を上階よりも一回り小さくすることでこれに対応し、駐車スペースも確保している。この敷地内通路の幅は建物の面積で規定され、通路の開放性の確保や建物との区画などの条件等も細かく規定されているので注意が必要である。
出来上がった建物は2階以上が片持ちで支えられていることで構造的に難しい対応をせざるを得ないが、敷地形状・安全条例などの条件に対して企画に基づいた作るべき建物ボリュームを実現するためには自然な解と言えるだろう。道路側バルコニーには手すりとして高さ1100mm程のコンクリートの衝立を立て、道路から見上げた際の給湯器の目隠しとして機能しつつ、オーバーハングしたボリュームの立面を整えている。