Modelia Days GOKOKUJI
東京, Japan
- Architekci
- 佐々木龍一/佐々木設計事務所
- Location
- 東京, Japan
- Year
- 2017
東京の文京区音羽に位置する集合住宅。すぐ近くには江戸時代に幕府の祈願寺として建立された護国寺がある。都心でありながらも江戸時代の面影が感じられる。この街の一角にこの建物は建つ。
敷地周辺は細い道路を介して戸建て住宅が立ち並ぶため、近隣住民との視線交錯を避けるように開口を少しずつシフトさせた。この開口配列により光や風、風景を取り込みつつコンクリートという重たい素材に軽やかさを与えた。
開口は室内からは適度な大きさに感じさせながら、外部の周囲には傾斜面をつけることで、より軽い印象を与えることができる。また、その傾斜面には部分的に溶融亜鉛メッキ処理の金属板を貼り、内側では外壁面の四角形の余韻を残す木製フレームの棚を同位置に配置した。これにより内外の緩やかなつながりを試みた。
住戸内部は白い壁とコンクリート打放しだけで構成。無駄をそぎ落としたシンプルなディテールと仕様を徹底した。集合住宅に於ける最小限の形を追求し、モノに支配されない豊かさ、持たない生活の形、つまりライフスタイルと直結したミニマリズムを提案した。提供された最小限の要素は、住み手の自由な暮らし方のきっかけとなるだろう。例えば自立壁だけで仕切られた収納スペースはコンパクトな書斎にもなるし、広いコンクリートのキッチンカウンターはデスクなどにも利用できる。
この建物の開口部・棚などは、正方形を多用している。水平性・垂直性といった近代らしさの約束事から自由になったとき、正方形は最も純粋でプリミティブな開口の形ではないだろうか。
Project credits:
Design Team: Ryuichi Sasaki, Rieko Okumura, Gen Sakaguchi, Anna Kwapien, Marion Foulet
Producer: Hidetaka Gonai / Modelia Co.,Ltd
Light Design: Natsuha Kameoka / Lighting Sou
Contractor: Magome Construction Company
Building Management: Alpha Management & Partners Co.,Ltd.
Client: Nobumitsu Ohashi / Shuko Kensetsu Co.,Ltd.
Location: 2-9-7 Otowa, Bunkyo-ku, Tokyo, Japan
Total Floor Area: 362.79m2
Starting Date: January, 2016
Completion Date: March, 2017
Related Projects
Magazine
-
It Was Fifty Years Ago Today...
1 day ago
-
‘Every Building Tells a Story’
2 days ago
-
Scaffolding Comes Down at LACMA
3 days ago
-
A Horned Cube for Oleotourism
4 days ago