ISAK KAMIYAMA Academic Center + Residence 4

長野県軽井沢町, Japan
Photo © Masao Nishikawa
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arkkitehdit
シーラカンスアンドアソシエイツ
Location
長野県軽井沢町, Japan
Year
2016

浅間山の麓にキャンパスを持つインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)の拡張計画。
管理運営機能と図書室機能が併設された教室棟=KAMIYAMA Academic Center(KAC)と寮棟=Residence 4が求められた。
爽やかな夏と厳しい冬、大勢と少人数。緩やかな勾配をもった雑木林の中にいろいろな学生の居場所、学習の場を滑り込ませた、キャンパスの新しい拠点としてKACを提案した。
地形をなぞり3つのレベルで雁行した平面に5.9mスパンで120角の木柱を立て、条例による軽井沢の風景に馴染んだ1/5勾配の切妻大屋根を架けた、木造ながら空間に拡がりを感じられる構成を考えた。
外周に5つの小さな教室、2つのコーナー、必要諸室を配し、それらの隙間から光や雑木林と緩やかに繋がりながら囲まれるスペースをFlexible Learning Area(FLA)に割り当てている。
場を規定するために設えた可動間仕切りを開閉することで、FLAが空間的に拡張・収縮し、教室やコーナーには多様性がうまれ、建築の全体や部分での使い方に想像力を与えていく。また、教室を囲う斜め壁がFLAに現れることで、ひとつながりの空間に人の集まる拠り所がうまれたり、陽光の移ろいが内部に届けられたりと、FLAと教室、雑木林の間に多様な作用を与えあう関係性をつくっている。
ISAKは授業が履修制であり学級を持たないため、授業の空き時間や放課後に学生各々がキャンパス内に好きな場所を見つけ学習やミーティングをしている光景が印象的である。
KACでは、無目的な滞在、読書や1,2人による個人学習から、3~10人程度によるミーティングやグループ学習、10~20人で行われる授業やそれ以上で行われるレクチャーなど、様々なスケールで離合集散する新しい教育の環境を考えた。

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