Color Mixing
東京, Japan
- arkkitehdit
- emmanuelle moureaux
- Location
- 東京, Japan
- Year
- 2016
NSK 100周年記念展覧会 "SENSE OF MOTION"
今年で創立100周年を迎えた日本精工株式会社(NSK)は、「あたらしい動きをつくる。(SETTING THE FUTURE IN MOTION)」をビジョンとして掲げ、「SENSE OF MOTION」展を表参道スパイラルで開催した。NSKの技術をシンプルに美しく伝えるべく、ベアリングを用いた色の動きをテーマにした壮大なインスタレーションを発表した。
スパイラルガーデンを象徴するアトリウムの螺旋スロープの形状に沿って、高さ約6mの空間を100色で彩られた花モチーフで埋め尽くした。インスタレーションの中央は何もない円形の空間が存在し、来場者は色に囲まれて、その世界観に包まれる。凝縮された100色は、規則正しく整列した25200個の花モチーフによって構成されている。縦に伸びる軸に取り付けられた花モチーフは、一番上に設置されたNSKのベアリングと風車がサーキュレーターの風によってくるくると回りだす。花モチーフの花びらは数色で構成されており、回り出すことによって色が混色され、新たな色が生まれていく。そして外側のスロープ歩くと、色が重なる角度が少しずつ変化し、様々な視線で堪能できるインスタレーションになった。
同じ花モチーフは会場に花畑の様に広がり、会場全体に一体感を紡ぎ出す。花畑の軸にもベアリングを使い、来場者が手を伸ばして軸を回すとベアリングの軽やかな回転を色の混色を通して感じることができる。
一つひとつは小さくてシンプルな動き。そのシンプルな動きに色を重ねて一つの空間に凝縮させたとき、それは大きなエネルギー放すような、心が躍りだすインスタレーションになる。
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